夏から秋の季節の変わり目になり、喘息のかたにはコントロール困難な時期になっている方も見られます。吸入薬を中心に御加療継続ください。

  1. 8月27日(日)は、大阪市で産業医の講習会がありました。まず大阪労働局の労働衛生指導医の河野公一先生が特定化学物質のリスクを講演されました。特にフッ化水素の健康被害は、犯罪にも用いられるような恐ろしいものだと知りました。
    また職場の作業管理をするためのいろいろな測定器を教えていただきました。有機溶剤などを測定するガスクロマト分析法、金属類を測定する原子吸光光度分析法、微量分析に広く使用される吸光光度分析法、粉じんを測定するX線解析分析法などです。
    さらに職場における環境として一酸化炭素・二酸化炭素濃度、気流、騒音、振動障害のチェックを、フリッカー試験で疲れ目の測定をしました。  
  2. 8月30日(水)は、大阪市の勉強会で気管支喘息の話をさせていただきました。主に気管支喘息と舌下免疫療法との関係を中心に説明いたしました。おもに若年者の方にとってのダニ舌下免疫療法は、米国の喘息ガイドラインでは推奨されており、今後大切な治療となっていくのでないかと考えております。
  3. 9月2日(土)は、豊中市医療保健センターで豊中市保健所主催の地域医療研修会に出席いたしました。まずは予防接種の誤接種防止と医療安全対策について保健所の方が説明されました。次に結核診療ついて刀根山病院呼吸器内科藤川健弥先生が講演されました。
  4. 9月4日(月)は、刀根山病院地域ネットワークの織田篤志さまがご来院くださいました。喘息の最新治療である気管支サーモプラスティーの紹介や今後の連携について話し合いました。

8月末から9月初めにかけてのこの時期が、この一年で一番空いているのではないかと思います。ご相談などありましたら、ご来院ください。

ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹