7月30日(日)は、大阪市で日本医師会主催の“かかりつけ医研修会”に参加してまいりました。
この日は暑い1日でしたが、集中した講義を受けることができました。

一題目は、江草玄士クリニックの江草玄士先生が脂質異常症を話されました。最近の脂質異常症の動向について、詳しく解説されました。特に日本では1%未満しか診断されていない家族性高コレステロール血症について注意喚起となりました。

二題目は、菅原医院の菅原正弘先生が糖尿病について解説されました。糖尿病の疫学や合併症(神経障害・網膜症・腎症)などについて多岐にわたりました。糖尿病自体だけでなく、合併症の対症方法・治療についても網羅していただきました。

三題目は、角谷リハビリテーション病院院長の有田幹雄先生が高血圧について解説されました。現在高血圧を厳格にコントロールされている率は、約25%と低いことが大きな問題になっています。また、高血圧は脳出血と特に関連が強く、脳梗塞・心筋梗塞ともに強い関係があることが示されています。診察室でもお願いしておりますように、この高血圧を管理するには診察室での血圧測定ではなく、家庭血圧の測定が大切とされています。

四題目は、認知症をゆう心と体のクリニック院長瀬戸裕司先生が講演されました。日本では2016年に約530万人と推計され、2025年には高齢者の5人に1人、国民の17人に1人となる700万人を超えると予想されています。教えて頂いたのですが、高齢になると性格の特性が先鋭化するそうです。つまり緩やかな人はより緩やかに、怒りっぽい人は、より怒りっぽくなるそうです。また、逆に男性は女性化して、女性は男性化するそうです。高齢者さまの特徴を理解して、認知症をしっかりと取り組んでいくべきでものであるとわかりました。

五題目は、日本医師会常任理事の羽鳥裕先生が禁煙指導について話されました。今回は禁煙指導ばかりでなく、副流煙による受動喫煙の被害を解説いただきました。また無煙タバコ・電子タバコ・電気加熱タバコの健康への影響をもご説明いただきました。
六~九題目は、健康相談・在宅医療・介護保険・服薬管理について、それぞれの専門の先生が説明いただきました。

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