明けましておめでとうございます。5月の開業以来昨年中は多くの方々に御来院頂いたにもかかわらず、いろいろご迷惑をおかけした事もあったかと思います。また、開院前や開院後にも多方面の方々に助けて頂きました。本当に感謝する次第です。

 さて本年は、まず流行の兆しが見えるインフルエンザに備えなければなりません。先にA型の流行が予測されていますが、当院ではすでに昨年中にB型の患者さまが発生しています。薬剤耐性の速報が待ち遠しいものです。

 本年の当院の展望としては、三つの目標を掲げたいと思います。1つ目は長引く咳の鑑別(見極め)の精度を上げることです。今までもある程度までは初診時に絞れます。しかし確定するには治療の効果を見る必要性があります。ここの治療方法の選択が非常に大切になってきます。各種検査も必要ですが、問診がかなり大事です。当院では昨年12月から咳で来院される初診の方に、咳用の問診票を記載いただいています。今後はこれをツールとして精度を上げたいと思います。

 2つ目の目標は、呼吸不全の患者さまのリハビリ講習の開催です。当院でも慢性閉塞性肺障害(肺気腫)や肺結核後遺症などの患者さまが、呼吸不全でお困りになっています。今年はリハビリ体操をご指導させていただいて、呼吸困難感を和らげて行っていただきたいと思います。

 3つ目も目標は、呼吸器内科としての地域医療の役割を果たすことです。まずは禁煙外来と睡眠時無呼吸症候群の患者さまのサポートです。これらは何といっても肺機能が担保されているかが大切ですが、当院では肺年齢などを測定してアドバイスしております。また近隣病院や保健所さまから呼吸器疾患の患者さまの受け入れを打診されています。開業も少し落ち着いてきましたので、病院勤務時代に見させていただいていた特殊疾患(間質性肺炎・肺MAC症・肺癌・肺結核(排菌のない方))の患者さまを積極的にご対応していきたいと思っております。

 また当院にとってのポイントである最新の医療情報は、随時アップデートする努力は継続してまいりたいと思います。本年もなにとぞよろしくお願いいたします。