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検診で異常陰影を指摘されたら

検診で異常陰影を指摘されたら?

 まずは、検診でよく胸部X線を撮影していますが、これで“肺がんはまず安心”と思っておられる方が多いと思います。しかし本当にそうでしょうか?

■ 有効な肺がん検診とは?

「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン」(2006年)では、「肺がんによる死亡率を減少させる」という目的のために、「実施することをすすめる」と判定されたのは「肺X線検査」と重喫煙者などのハイリスクな人に対する「肺X線検査と喀痰細胞診の併用」だけです。しかし公(おおやけ)の定期健康診断における胸部X線検査の有効性について世界的には疑問視する声が多数を占め,実施する国が少ないとされています。実際米国では年一回の肺X線検査では肺がん死亡率を下げれなかったとの結果が、大規模な試験での報告がなされています。また低線量の胸部CTによる肺がん検診は、死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分であるため、一般の検診としては勧められませんでした。同様にPET-CTにおいても十分な証拠となる報告はなされていません。

 たとえば大腸がんにおける便潜血検査などは、特に有効な検診とされています。私の印象ですが、肺がんのような悪性度の高いがんは、一気に進行してしまいます。年1回ほどの検診では、その合間に発症して手遅れになるものが多いのではと思います。肺X線検査1回の撮影は、妊婦さんでもまず支障のない被ばく線量とされており、日本では結核発見のためからもお勧めしたい検診ではあります。しかし肺がんから命を守る検診は何なのか?“これと言うものはない”状況だと思います。
このような状況の中で、メディカル・トリビューン(16/2月)と言う医学雑誌で『低線量CT検診で肺がん死亡38%減少』との報告が紹介されました。茨城県日立市では、1998年から低線量CTによる胸部検診が導入されています。単純X線とCT検診受診者(総計約3万)とを比較した肺がん罹患・死亡・死亡率の推移を比較されました。結果X線検診に比較してCT検診の肺がん罹患は33%増、肺がん死亡率38%減でした(図1)。また肺がんによる死亡率推移でも観察期間の最終9年目では、X線検診は81.7人/10万人に対して、CT検診は43.5人/10万人とほぼ半分の結果でした(図2)。

X線とCT検診の割り付けをランダムにしたもの(いわゆる前向き試験)ではありませんが、約3万人との多くの方の解析でありますので、個人的にはかなり信用できるものではないかと考えます。現在ガイドライン上肺がんCT検診は“推奨できない”との立場ですが、今後研究が進めば“有効”との結果もでてくるのではないかと期待します。

肺がん罹患率・死亡率

■ 胸部X線やCTで異常陰影を指摘されたら?

❶胸部X線で異常陰影を指摘された場合

検診時の胸部X線とできうるかぎりの過去胸部X線を持参いただくとたいへん参考になります。たとえば今回検診時の異常陰影が何年も前から変わらずある場合は、まず活動的な陰影でないことがわかります。しかしこれら画像がなければ、まず当院で胸部X線を撮影いただいて、緊急性が必要か?あるいは採血・喀痰検査などほかの検査も同時に必要か?を判断いたします。胸部X線で異常がないことが証明できないかぎり(これはかなり困難ですが)、胸部CTを撮影していただきます。
胸部CTはX線に比較できないほど精度があがり、詳細な検討ができます。胸部CTは、当院隣の緑ヶ丘病院や当院から200mほどのMIクリニックにご依頼いたします(急ぐ場合ほぼ翌日までには撮影をご予約頂けています。土曜日も撮影予約していただいています。)。
胸部CTの結果で、かなり多くの方がそれ以上の精査をしなくて良いことがわかります。しかし胸部CTで悪性腫瘍・結核・間質性肺炎などの活動性のある病気が強く疑われる場合は、すぐに呼吸器専門の病院(刀根山病院)や地域病院の呼吸器内・外科(阪大病院・市立豊中病院・箕面市立病院・済生会千里病院)にご紹介いたします。胸部CTで緊急性はないが、しばらく経過を見るべき場合のかたは、次の❷と同じ方針になります。

❷胸部CTで異常を指摘された場合 (❶の胸部CTでしばらく経過を見るべき場合)

たいへんよくあるのは、数mmの小さい結節(つぶ)で、CTでしか指摘しえない場合です。統計的には悪性腫瘍の可能性は2-3%ですが、肺がんは悪性度のきわめて高い腫瘍ですのでフォローする間隔や期間はなるべく適切にすべきです。当院で適切なフォローの方針をご説明させていただいております。
肺結核を疑われる場合は、必ず採血や喀痰も同時にすべきです。また最近は非結核性抗酸菌症(肺MAC症)が、肺結核を抜いて急激に増えています。当院でもかなり多くの方を、胸部画像でフォローさせていただいています。さらに間質性肺炎も多く見る病気です。この病気は本当に専門的な力が要求されます。間質性肺炎のようだとご指摘された場合は、当院でなくても必ず呼吸器内科専門に御受診ください(本来は呼吸器内科専門でないが、ついでに専門で謳っておられる施設では対応困難と考えます)。

検診で異常陰影を指摘されたら、かなりショックをお受けになる方が多いかと思います。しかし検診をお受けになって、早く病気が見つかってよかったと感じていただけるように、スピードと精度の両方を実感いただけるようにご診療させていただきます。

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