3回目の新型コロナウィルスワクチン接種が始まり、当院でも2月は多くの方が接種されました。オミクロン株が、本当に沈静化されればと思います。

  1. 1月22日(土)は、webで喘息の勉強会を視聴しました。近畿大学アレルギーセンター教授の佐野博幸先生が、喘息の診断から治療まで実践的な診療について講演されました。

    喘息の診断から治療まで実践的な診療について
  2. 1月29日(土)は、webで肺高血圧の講演会がありました。国立循環器病センター肺循環科医長大郷剛先生が、『日常診療の落とし穴 ー肺高血圧症を学ぶー 』とのタイトルで話されました。息切れなどが出てくる病気です。稀な病気ですが、日常診療でも可能性を考えておかなければと思っております。

    日常診療の落とし穴 肺高血圧症を学ぶ
  3. 2月5日(土)は、webで第46回大阪細胞診学会学術集会に参加しました。特別講演として「遺伝性腫瘍診療における細胞診の役割」のタイトルで、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 病態制御科学専攻腫瘍制御学講座(臨床遺伝子医療学分野)の平沢晃先生が、詳細な遺伝性腫瘍について、幅広く説明されました。更に教育講演で、「病理検体を用いた遺伝子検査への取り組み」のタイトルで、堺市立総合医療センター 臨床検査技術科の佐々木伸也先生が、説明されました。FISH法という細胞診でも、遺伝子異常を確認できる手法を中心に述べられました。

    がんの約1割は遺伝性
    細胞診の画像

  4. 2月10日(木)は、webで今年発表される新しいCOPDガイドライン改訂に関わる序章的な講演を視聴しました。発表前でしたので、あまり確定的な内容は伏せて説明されました。おそらく4月の呼吸器学会に発表される新しいガイドラインに期待します。

    COPO変更点ガイドライン
  5. 2月12日(土)は、webで第29回日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医大会を視聴しました。特に興味があったのは、『末梢型肺癌に対する光線力学的治療』のタイトルで、日本医科大学呼吸器外科教授臼田実男先生が講演されたものでした。私も30年ほど前に気管支鏡で見える早期肺癌の治療しておりました。それが時が経ち今度は見えない末梢型肺癌の治療に応用されるとは、思ってもいませんでした。また、大阪市立総合医療センター呼吸器外科部長の高濱誠先生が、『硬性気管支鏡によるInterventional Pulmonogy』のタイトルで、肺がんの気管狭窄のステント治療を説明されました。治療の熟練さに感嘆しました。

    末梢型肺癌に対する光線力学的治療
    肺がんの気管狭窄のステント治療の説明
  6. 3回目の新型コロナウィルスワクチンが開始されましたので、接種券が届いた方は速やかな接種をお考えください。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹