季節の変わり目で、喘息のコントロール困難な方が増えておられます。通常よりこの初秋の季節は、吸入・内服薬を増量すべき方が多い傾向にあります。

  1. 9月9日(土)は、市立吹田病院主催の免疫ネットワーク勉強会に出席いたしました。ダニ舌下免疫療法について、呼吸器内科として大阪赤十字病院森田恭平先生が、耳鼻科として大阪市立大学大学院耳鼻科病院教授阪本浩一先生が講演されました。講演終了後に市立吹田病院呼吸器内科部長辻文生先生とダニによるアトピー型喘息に、このダニ舌下免疫療法が期待できるのではないかと相談しました。
  2. 9月13日(水)は、刀根山病院で北摂地域の呼吸器内科のある病院(阪大病院・大阪医大・済生会吹田病院・星ヶ丘医療センター)の医師の勉強会がありました。Q and A形式のもので、三題の症例が挙げられました。一題目は刀根山病院から“咳時に異常高音を呈した一例”で気管・気管支軟化症を、二題目は阪大病院から“多発性骨髄腫加療中の肺アミロイドーシスを呈した症例”を、済生会吹田病院から“肺癌を疑われた症例”で気管支閉鎖症を提示いただきました。また刀根山病院の三木真理先生が、気管支サーモプラスティーの解説をされました。
  3. 9月16日(土)は、少路の緑ヶ丘病院で催された少路・柴原地域包括ケアを実践する会に出席いたしました。今回は第4回目でしたが、市立豊中病院整形外科医長の柏井将文先生が主に脊椎骨折の話をされました。高齢者の方の圧迫骨折などでの初期対応などを教えていただきました。
  4. 9月20日(水)は、南千里の済生会千里病院で、定例の胸部画像カンファレンス(会議)がありました。気管支喘息の長期罹患された方の画像や重度の肺気腫(慢性閉塞性肺疾患:COPD)の方の画像などを供覧いただきました。院外の出席者は彩都友紘会病院呼吸器内科の星野茂則先生とともにいつも勉強させていただいております。
  5. 9月30日(土)は、千里中央で済生会千里病院の登録医会に出席いたしました。呼吸器免疫内科副部長の古川貢先生が、2017年に新しく刊行された成人肺炎診療ガイドラインについて講演されました。以前勤務させていただいた病院ですので、講演後は現況をいろんな先生方と報告しあいました。

普段は咳が出ていない方も、初秋に風邪をきっかけに頑固な咳になっていかれることが多く見られます。特に風邪にはお気をつけてください。

ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹