11月に入り、咳を主訴とされる患者様が増えております。また、寒くなって発熱を伴っている方も見られます。ぜひ暖かくしてお過ごしください。

  1. 11月2日(土)は、年2回の当ビルでの消防訓練がありました。今回は以前の復習になりますが、消化器の使用方法を学びました。
  2. 11月9日(土)は、千里中央で不眠症診療の講演会がありました。
    さわ病院福院長渡邊治夫先生が高齢者のてんかんについて話されました。60歳以上の方のてんかんが、若年性の方より多いことを知りました。また大阪大学精神科足立浩祥先生が、不眠診療についての治療戦略を講演されました。
  3. 11月16日(日)は、岡山で第58回日本臨床細胞学会秋季大会が開催されました。
    びっくりしたのは、なんと岡山駅改札から20mほどに細胞診学会の受付のブースが存在しておりました。学会主催とは言え、公共機関からこんな近くには、なかなかないかと思います。講演は、まず午前中に東京の東葛病院病理部の下政宗先生が医療安全セミナーを、午後は川崎大学泌尿器科教授永井敦先生の医学研究の倫理セミナーをお聞きしました。川崎医大では、人を対象とする学会発表はすべて倫理委員会の審査承認がいるとのことでした。夕方からは癌取り扱い規約の話を国立がん研究センターの落合淳志先生がなされ、聴講しました。
  4. 11月23日(日)は、大阪市内で呼吸器学会地方会に出席いたしました。この日は教育講演三題を聴講しました。
    一題目は神戸大学呼吸器内科教授西村善博先生が『難治性喘息の診断と治療』のテーマを、二題目は奈良県立医科大学呼吸器内科教授室繁郎先生が『肺気腫の最新治療 三剤製剤は万能か?』のテーマを、三題目は和歌山県立医大呼吸器内科教授山本信之先生が『肺癌の薬物療法:最新の標準治療』のテーマで、講演されました。
    一題目の講演では、重症喘息が6~7%であること、年間1800人もの方が喘息死されており、重症喘息の話を多岐にわたって説明されました。二題目の講演では、肺気腫のミクロな解剖と生理を丁寧に解説され、また肺気腫の大規模介入試験を詳細に検討いただきました。三題目は肺癌に関して遺伝子変異を調べることが必要不可欠であること、現在では4種類の遺伝子変異がコンパニオン診断(特定の分子標的薬が、投与前に効果が期待できるかを調べる遺伝子診断)できており、ゲノム医療の実践を強調されました。また、三題目の座長の大阪国際がんセンター副院長の今村文生先生と、少しお話ができ、紹介いただいた患者さまの経過をご相談できました。

  5. ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹