2月は咳の症状がお困りになる方が、少しずつ増えてくる月です。しかしマスクや手洗いなど衛生面に皆様が気をつけていただいておりますので、例年に比較すると少なく感じます。一層の感染予防に気をつけてください。

  1. 2月13日(土)は、緑ヶ丘病院主催の地域包括ケアを実践するための研修会が、webで主催されました。
    近隣の訪問診療されている先生方3名が講演されました。1番目は、当院隣の和クリニック院長の徳山まどか先生が、認知症専門の訪問診療の現状を話されました。2番目は、かとう整形在宅クリニック院長の加藤泰司先生が話されましたが、特に椎体の圧迫骨折について、詳しく説明いただきました。3番目は、谷皮フ科院長の谷守先生が話されましたが、皮膚科の訪問診療があるとは全く知りませんでした。当院では、以前訪問診療させていただいておりましたが、最近はできておりません。他科の先生の活躍には、頭が下がるばかりです。


  2. 2月17日(水)は、2つの話をwebで視聴しました。まずは、この日の昼に喘息吸入療法の講演を聞きました。
    北野病院呼吸器内科部長の丸毛聡先生が、お勧めのトリプル製剤について話されました。また、同日の夜には、箕面市立病院主催による第21回北摂緩和ケア研究会を視聴しました。市立芦屋病院薬剤科部長岡本禎晃先生が、『がん疼痛治療〜薬物療法の最新の話題〜』のタイトルで講演されました。2020年がん疼痛のガイドラインから実際の緩和ケアの話まで、たいへん実践的でした。

  3. 2月20日(土)は、大阪刀根山医療センター呼吸器内科三木真理先生が中心となった気管支喘息のフォーラムがwebでありました。
    冒頭三木先生が、実践的な喘息の治療を説明されて、後半は医院の医師とのパネルディスカッションをするという形式でした。三木先生の最近のご活躍は目を見張るばかりです。
  4. 2月24日(水)は、肺気腫のweb講演を視聴しました。
    高松市で開業されている亀井内科呼吸器科医院院長の亀井雅先生が、『早期のCOPD(肺気腫)を見逃さないために〜エビデンスから紐解く〜』のタイトルで講演されました。私と同様開業医されていますが、多くの文献を活用して、説明いただきました。
  5. 新型コロナウィルス感染症のワクチンですが、高齢者のかたは4月初旬からとのことです。副作用として、やはりアナフィラキシーのリスクがあります。特に薬剤アレルギーなく、アナフィラキシーの危険性を許せるなら、個人的は受けていただくことを考慮いただきたいと思います。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹