10月に入ってかなり涼しくなっております。ワクチン接種の方や患者さんが多く来院いただいております。お待たせすることも多く、ご迷惑をお掛けしており、大変申し訳ございません。

  1. 10月13日(木)は、院内で喘息治療に用いる新規生物製剤の説明を受けました。
    生物製剤は基本的に高価な注射薬で、リウマチ治療でも盛んですが、喘息治療においても最後の砦のようなものです。今までのものとは一線を画した有望な治療機序でした。効果を期待したいものです。
  2. 10月15日(土)は、久しぶりに梅田の会場での講演会(web開催がありませんでした)に出席いたしました。
    肺非結核性抗酸菌症(肺NTM)の講演会で、前半は刀根山医療センターの方々が新しい治療薬の紹介をされました。後半には複十字病院呼吸器センター医長の森本耕三先生が、詳細に肺NTMの最新の報告をされました。
    会場参加はめっきり減りましたが、今回かなり内容が良く、行った甲斐がありました。
  3. 10月21日(金)は、webで肺気腫の講演会がありました。詳細な内容報告をしていただきました。
    肺気腫の講演会

  4. 10月26日(水)は、かなり久しぶりにwebでしたが、肺炎の講演会を視聴しました。過去15から20年前は呼吸器領域で1番多い講演内容でしたが、最近はめっきり減っていました。新規抗生剤開発がほとんどなくなったからです。
    今回は長崎大学医学部呼吸器内科教授迎寛先生が講演されて、新しい知見を多く得ました。『肺炎パネル』という微生物核酸検査の使用で、肺炎起炎菌の報告がありました。肺癌では既に遺伝子解析パネルが治療方針決定に使用されていますが、肺炎版のようなものでした。
    肺炎の講演会1
    肺炎の講演会2
  5. 日本内科学会雑誌の10月号は、『免疫・アレルギー性肺疾患』の特集でした。
    サルコイドーシス、ABPA、LAM等が特集されており、普通は呼吸器専門書しか扱わない病気をメジャーな内科雑誌に取り上げられて、大変興味深く読むことができました。
    日本内科学会雑誌10月号
  6. 繰り返しにはなりますが、11月は当院において例年混み合う季節です。
    特に月と土曜日は混み合いますので、できましたら他の日が利用できる方は、月と土曜日を外していただく方が良いかと思います。
    何卒よろしくお願いします。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹