5月8日から新型コロナ感染症(COVID-19)が、感染症法2→5類に変更になりました。脱コロナ?になり、マスク着用の方も減ってきて、通常の生活を取り戻しつつあります。しかし、インフルエンザや麻疹(特に関東ですが)さらに通常の感冒に至るまで、感染症が例年よりかなり流行しています。

  1. 5月17日(水)は、肺気腫と気管支喘息の講演会をwebで視聴しました。
    前半は肺気腫の講演でした。いわゆるトリプル製剤と言われる喘息に使用する吸入薬が、肺気腫にも有効であることを示す大規模試験2つの解説がありました。
    後半は喘息に使用するバイオ製剤のことを、好酸球の働きとともに愛知医科大学アレルギー・呼吸器内科教授伊藤理先生が説明されました。

    肺気腫と気管支喘息の講演画像
    成人発症の好酸球性気道疾患

  2. 5月24日(水)は、webで喘息のバイオ製剤の講演を視聴しました。
    大阪赤十字病院呼吸器内科医長の森田恭平先生から、数種類あるバイオ製剤の選択について詳細な説明がありました。

    バイオ製剤の選択について

  3. 5月31日(水)は、webで阪大呼吸器免疫内科主催の咳のセミナーを視聴しました。
    一題目は、教授の熊ノ郷淳先生が座長となり、日赤医療センター呼吸器内科学教授の出雲雄大先生が、『慢性咳嗽診療の夜明け』のタイトルで講演されました。
    二題目は、准教授の武田吉人戦先生が座長となり、東邦大学医療センター呼吸器内科教授の松瀬厚人先生が、『急性・遷延性咳嗽診療の実際』のタイトルで講演されました。ともに臨床に則した内容で、興味深かったです。

    慢性咳嗽診療の夜明け
    急性・遷延性咳嗽診療の実際

  4. 前述にもなりますが、特に小さいお子さんが感染源となって、そのご両親さんがより重症化することを最近はよく見受けます。
    新型コロナ感染症以外のものが多くなっていますが、気をつけてお過ごしください。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹