6月は例年になく、発熱の方が多く見られました。ほとんどの方が、COVID-19もインフルエンザ両者とも検査陰性でした。症状も多彩で、いろんな感染症を罹患されているのを実感します。

  1. 6月7日(水)は、webで市立豊中病院の耳鼻科呼吸器内科の講演が、2題ありました。
    『One Airway治療の最前線』のタイトルで、耳鼻科医療の鎌倉綾先生が説明されました。
    副鼻腔と気管支は一続きで強く影響しあいますので、たいへん興味深い内容でした。
    次に『重症気管支喘息の最新治療』のタイトルで、刀根山医療センター呼吸器集中科医長の辻野和之先生が、自院のデータ含めて詳細に講演されました。

    One Airway管理に関する国内外の推奨

  2. 6月9日(金)は、重症喘息の講演会を2題視聴しました。
    前半は、奈良県立医科大学呼吸器内科助教授の長敬翁先生が、主に重症喘息に使用するバイオ製剤についての話でした。
    後半は、大阪公立大学呼吸器内科学講師の好酸球性重症喘息の全般的な内容を網羅されて、さらに具体的な症例を提示されて講演されました。

    具体的な症例のグラフ

  3. 6月14日(水)は、webで重症喘息と好酸球炎症の講演会を視聴しました。
    阪大医学部呼吸器内科助教の平田陽彦先生が出席されていましたが、いつもながら鋭い意見をのべておられました。

    生物製剤臨床応用後に分かったこと

  4. 6月17日(土)は、慢性咳に使用するリフヌアのweb講演会がありました。
    咳に関する研究においては、第一人者の方々が多く講演されました。
    札幌の田中裕士先生や名古屋の新見彰男先生などオールスターズの方が講演されました。
    今回、名古屋市立大学呼吸器内科講師の金光禎寛先生の咳と胃食道逆流症の講演が、興味深かったです。

    GERD咳嗽を疑う病歴の特徴と確定診断のポイント

  5. 梅雨に入り、かなり不快な気候となっております。まだコロナ後とは言いづらいですが、コロナ以外の感染症にも気をつけてお過ごしください。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹