9月後半に入ってからも、やはり暑いままです。9月中旬でようやく新型コロナ感染症の通称ニンバスがピークアウトした印象です。今後冬に向けて10月からインフルエンザと新型コロナ感染症のワクチン接種が始まります。詳細は当院HPファーストページのお知らせをご覧ください。

  1. 9月8日(月)は、慢性血栓肺塞栓症肺疾患(CTEPD)の講演会をwebで視聴しました。先にVTE(静脈血栓塞栓症)の話(タイトル:VTEの治療の第一歩を考える)を石切生喜病院循環器内科副部長松岡雄治郎先生が講演されました。さらにCTEPDの話(タイトル:本当に希少疾患!?CTEPDを見逃さない診療のコツ)を公立大学循環器内科講師山口智大先生が講演されました。肺動脈に血栓ができてこれが改善しない場合に、肺高血圧を起こして呼吸状態が悪化する病気です。基本的には循環器内科が専門のものですが、当院は呼吸苦で来院される方も少なくなく、考えておかないといけません。機序や検査さらに治療ポイントなどを教えていただきました。

    VTE(静脈血栓塞栓症)の話の写真
    慢性血栓肺塞栓症肺疾患(CTEPD)の講演会の写真

  2. 9月12日(金)は、年1回開催される『肺癌検診の精度向上に向けた胸部X線 読影講習会』をwebで視聴しました。今年も大阪府がん循環器予防センター副所長の今村文生先生が司会されました。私が30年ほど前に当時成人病センターで、肺がん診療で指導を受けた先生です。冒頭で大阪各市の精検率(胸部X線での肺がん疑いの異常を指摘する割合)が出ましたが、圧倒的に豊中市が群を抜いて高いことを知りました。講習会後半にはこの1年の肺がん症例提示がありましたが、指摘が困難なものが多いと感じました。
    過剰に異常を指摘するも良くないと思いますが、やはり今の読影態度を維持すべきだと考えました。

    慢性血栓肺塞栓症肺疾患(CTEPD)の講演会の写真

  3. 9月18日(木)は、関西医科大学呼吸器内科教授の宮下修行先生による感染咳嗽のセミナーをwebで視聴しました。感染症による咳の注意点を説明されました。25分間の超短時間でしたが、咳の診療全般をまとめられました。

    感染咳嗽のセミナーの写真

  4. 当院の窓から見た秋の空に、飛行機雲が多数認めました。さすが豊中で、伊丹空港近くであるからかなと考えます。

    飛行機雲の写真

ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹