11月中旬よりは例年並みの気候になっております。今年はインフルエンザがかなり流行しており、いつも12月中旬からの流行が1月以上早い流行となっています。昨年より早いインフルエンザワクチン接種が望まれます。

  1. 10月29日(水)は、webで肺炎球菌ワクチンについての講演を視聴しました。

    肺炎球菌は、肺炎の中でも致死性の高い菌種です。肺炎球菌の中で100種類程度のタイプがあり、どのタイプを予防対象するかによってワクチンの種類が変わります。

    現在は新たに65歳の方のみが公費対象となっております。
    ぜひ冬季は肺炎球菌と他インフルエンザなど合併すると重症化が増加しますので、今のうちに接種されることをお願いいたします。

    肺炎球菌ワクチンについての講演

  2. 11月1日(土)は、刀根山医療センターでの呼吸器・免疫診療病診連携会に出席いたしました。

    まず同呼吸器内科の新居卓郎先生が、『当院でのリウマチ・膠原病診療について』のタイトルで講演されました。
    後半にリウマチ患者様における関節外病変として呼吸器疾患について、気管支拡張症とここに合併する細菌(特に非結核性抗酸菌症)のポイントを説明いただきました。

    次に同呼吸器内科医長の辻野和之先生が『重症喘息の管理〜早期介入の重要性と当院取り組み〜』のタイトルで説明されました。
    重症喘息の症例として、慢性気道感染症と喘息コントロール不良であった方などの経過を例に挙げて説明されました。
    重症喘息の方には、早期からバイオ製剤の導入を提唱されていました。

    最後に同呼吸器内科部長木田博先生が『呼吸器診療に“らしさ”を〜当院の強みを活かした地域連携〜』のタイトルで講演されました。
    刀根山医療センターが今まで発表された研究結果をもとに、呼吸器診療の発展を説明いただきました。
    CPX(心肺運動不可試験)による呼吸機能の評価や間質性肺炎治療におけるMDD(呼吸器内科だけでなく他科との集学的検討)や肺MAC症における抗MAC抗体(同病院の発見と臨床応用までされたもの)の重要性を説かれました。

    呼吸器・免疫診療病診連携会

  3. 同日夜にwebで旭区病診連携学術会で、関西医科大学内科呼吸器内科教授宮下修行先生が、『成人における肺炎球菌ワクチンの新しい選択肢』のタイトルで講演されました。

    肺炎球菌感染症を始め、流行するインフルエンザや新型コロナワクチンなどで、特に高齢者で新血管系イベントのリスクが上がり重症化しやすいことを説かれました。
    日本のワクチン接種率が、海外に比較して少ないことを問題視されていました。

    旭区病診連携学術会

  4. 11月9日(土)は、半年に1回の消防訓練がありました。

    消防訓練

  5. 同日にwebで、『間質性肺炎 地域連携セミナー』を大阪はびきの医療センター診療局長森下裕先生が講演されました。

    研修医時代の同期であったために、懐かしい思いがありました。間質性肺炎の高度な知識に基づいた内容であったと思われました。

    間質性肺炎 地域連携セミナー

  6. 同日にwebで、大阪府内科医会を視聴しました。

    まずは『かかりつけ医・プライマリーケアにおけるオレキシン受容体拮抗薬を中心とした不眠症治療』のタイトルで、橋本病院院長平尾徹先生が説明されました。
    不眠剤の中で、副作用の少ないとされるオレキシン受容体拮抗薬について詳細に教えていただきました。

    次に『今シーズンのインフルエンザ・COVIDー19診療は?〜治療と予防のトピックス〜』のタイトルで、埼玉医科大学感染症科教授関雅文先生が説明されました。
    今でも尚COVIDー19の重症化には特に気をつけるべきと説かれました。

    大阪府内科医会
    大阪府内科医会

ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹