12月は例年並みの気候かと感じました。前半はコロナもかなり収束して、普段の生活もかなり戻れた様子でした。しかしオミクロン株の出現で、一気に様相が変わってしまいました。
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11月11日(木)は、webでCOPDと喘息の講演会を視聴しました。『COPD治療の最前線』のタイトルで、奈良県立医科大学呼吸器内科教授の室繁郎先生が講演されました。やはり最近よく話題にされるトリプルの吸入剤の話をされていました。
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11月12日(金)は、webで『患者さまに根差した吸入方法・デバイス選択』とのタイトルで、近藤内科医院院長の近藤りえ子先生の話を視聴しました。基本に立ち返るのには良い内容でした。
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11月20日(土)は、webで気道医学の研究会がありました。内科小児科耳鼻科の多く方々が講演されました。多くの講演の中で、大阪医科大学小児科からの『鼻炎合併喘息』の発表と大阪赤十字病院呼吸器内科部長の森田恭平先生の『スギ花粉症合併喘息の舌下免疫療法の臨床的効果』を説明されたものが、興味深かったです。
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11月24日(水)は、2つのwebを視聴しました。まず阪大医学部感染制御学教授忽那賢志先生による『新型コロナウィルス感染症 今後の展望』の講演を視聴しました。多岐にわたる内容でしたが、後遺症やワクチンに対する内容が特に勉強になりました。次に別のwebの講演会で、兵庫県立尼崎総合医療センター呼吸器内科部長遠藤和夫先生による『当院におけるCOVID-19の状況 第5波を振り返って』の講演を視聴しました。今度は主に入院されて加療された特に重症化された方についての話でした。また兵庫医科大学呼吸器主任教授木島貴志先生が座長されて、他病院の先生方のディスカッションがありました。新型コロナ感染症の未来を予想する話もあり、とても興味深かったです。
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11月中は環境再生保全機構主催の呼吸ケア・リハビリ研修養成のweb講演が視聴できました。まず複十字病院の病理部長岡先生が、COPDについての解剖的な特徴を説明されました。alveolar wall attachmentsや肺胞道について詳細に述べられました。肺胞道の開大が肺年齢に大きく寄与することを教えていただきました。また、同病院の呼吸ケアリハビリセンター部長の千住秀明先生が、呼吸リハビリテーションについて詳細に説明いただきました。さらに同病院の栄養科科長の川崎由香理先生が、呼吸リハの一環として栄養指導を述べられました。どれもとても勉強になるものでした。約1ヶ月間視聴できたので、本当に助かりました。
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12月に入って、11月20〜21日(土・日)に米子市で行われた日本臨床細胞学会秋季大会をwebで視聴できるようになりました。大阪はびきの医療センター病理科飯田健斗先生が、『ホモロジープロファイル法を用いた肺小細胞癌と非小細胞肺癌の鑑別』とのタイトルのものが、興味深かったです。ベッチ数というホモロジーのプロファイル方法で、両者の鑑別をアプローチされていました。まだまだ実用化には至らないまでも、今後このような解析が一気に進む予兆を感じました。すでにAIによる顔認識での人の区別はかなりところまで進んでいます。AIの得意な範疇だろうと思います。今後細胞や病理などの形態学は、AIに委ねられることになると思われます。昔に形態学を勉強した自分にとっては悲しい現実ですが、これも時代の流れと受け入れるしかありません。
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12月4日(土)は、webで日本呼吸器内視鏡学会地方会を視聴しました。今回は気管支鏡の最新技術なども説明があり、日頃はもう手技をしないようになっておりますので、大変興味深く聞きました。
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12月15日(水)は、webで近畿大学医学部呼吸器内科教授岩永賢司先生による『COVID19蔓延下における咳嗽の鑑別と治療』のタイトルの講演を視聴しました。前半はガイドラインに踏まえた内容でしたが、後半は希少な疾患についても言及されました。咳に関する講演は、日頃から全て視聴したいと思っております。
1月を迎えたばかりと思っておりましたが、すでに12月となり、月日の経つのは本当に早いものだと痛感します。今年は皆様方もコロナ禍の影響をお受けになったと思いますが、来年は一刻も早く沈静化してほしいものです。
ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹