22年が始まり新たな気持ちで、地域医療に少しでも貢献できればと、日々診療に邁進するつもりです。今年も何卒よろしくお願いいたします。

  1. 12月23日(木)は、webで『実臨床から考える、ICS/LABA治療の見直しのタイミング』とのタイトルを大分県の山形クリニック山形英司先生が講演されました。御自身も言っておられましたが、経験的な観点からの喘息治療のアプローチを述べられました。どうしても最近の医学は、数値的データや統計的な手法から考えます。この先生は、心情的な側面からの話もあり、逆に新鮮でした。

    細気管支炎の胸部CT画像所見
  2. 12月26日(日)は、webで喘息の講演会がありました。冒頭には『中和抗体薬を中心とした新型コロナウイルス感染症治療』のタイトルで、愛知医科大学臨床感染症学教授の三鴨廣繁先生が講演されました。主に入院で使用される抗体薬の知見を説明いただきました。話の中で、抗体薬使用後においても、ワクチン接種は3ヶ月を空ける必要ないことを教えていただきました。

    中和抗体を注入する複数の方法
  3. 1月8日(土)は、webで重症呼吸不全をテーマとした講演会を視聴しました。新型コロナ感染症と関連した内容が、興味深かったです。大阪大学医学部呼吸器学枝廣龍哉先生が「日本人におけるCOVID-19ゲノム関連解析」のタイトルで説明されました。シングルセル研究と言った新しい方法で、新型コロナ感染症の遺伝子レベルの話をされました。また、大阪大学医学部放射線科宮田知先生が、「呼吸不全の画像診断」のタイトルでいろいろなコロナ感染症の画像を供覧されて、その特徴や診断についてのべられました。

    COVID-19シングルセル研究
    コロナ感染症の画像

  4. 1月21日(金)は、webで新型コロナウィルス感染症のセミナーを視聴しました。演者の方は、よくテレビでもでておられる国際福祉大学感染症学教授の松本哲哉先生でした。内容はオーソドックスでしたが、中には新しい情報もちりばめられており、興味深かったです。

    ウイルス量の推移と検査法の位置付け
  5. 22年1月末から、3回目の新型コロナウィルスワクチン接種が始まりました。マスコミからの情報ですが、2回接種での感染予防効果は10%しかありません。3回目の接種になると70~80%の予防効果があると報道されていました。3回目を迷われている方も中には見られますが、重篤な副作用がなければ是非接種下さい。
    予約は、当院へのお電話や市の予約システムをご利用ください。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹