豊中市少路の呼吸器内科・内科『ふなこし呼吸器内科』 | 大阪モノレール「少路」駅すぐ

かぜ・インフルエンザ

かぜ・インフルエンザ

かぜ(感冒・急性上気道炎)

 ウィルスが鼻・のど・副鼻腔などに感染して、症状がでます。症状としては、おもに咳・咽頭痛・くしゃみ・発熱などが現れます。主に急性に発症して、おおよそ1週間程度で回復しますが、中に肺炎など重篤な病気に至ることがあります。かぜは均一な病気ではなくて、いわゆる総称名なので吐き気・下痢・腹痛などのウィルス性胃腸炎なども含まれます。

 治療として基本的には対症療法となります。細菌感染ではありませんので、ウィルスは直接には抗生剤の効果はありません。しかし細菌感染が合併している可能性がある場合は、抗生剤を内服していただくこともあります。

 私が注意するのは、かぜのようでも細菌性の扁桃腺炎・副鼻腔炎・気管支炎・肺炎などを起こされている方を見逃さないことです。症状をよく聞いて、いわゆる局所症状がないことに注意をします。また喉の奥の観察や胸・背中の聴診をさせていただいて、細菌感染のフォーカスがないかを確認します。細菌感染の疑いがある場合は、当院では胸部X線や採血を施行させていただいて、検査所見を評価します。かぜのようなウィルス感染では炎症所見はあまり増悪しませんが、細菌感染では増悪します。炎症所見の確認は、当院では採決後2分程度で結果がでます。

 また、喘息や肺気腫などの肺に持病のある方は、かぜであっても喘息発作や呼吸困難に陥ることがあります。当院ではこのような方にも注意して、診療にあたっております。

インフルエンザ

 症状としては鼻水・咽頭痛のような前駆症状より、いきなり38度以上の高熱が出現することが多いように思います。冬季に流行するとされていますが、沖縄では夏にも流行することもあります。

 患者様が“ワクチンを打ったので、かからないですね”とおっしゃる方がおられます。その年に流行する型とワクチンの型が合うことが前提ですが、感染はなかなか防げませんが重篤にならないようにすることが、現在では最大のワクチンの恩恵だと思います(今後は感染予防できることが目標になるようです)。

 治療として海外と異なり、日本では抗インフルエンザ薬が幸いにも数種類使用できます。早期に使用できれば効果も得られやすいです。また自費となりますが、予防的な使用もできます。抗生剤は効果ないとされていましたが、最近解熱に効果が報告されている抗生剤を内服していただくこともあります。

 インフルエンザにかかるとしんどいですが、持病のない方にはあまり怖い病気としては認識されていないと思われます。しかし海外ではインフルエンザによる死亡率は無視できない状況ですし、日本でも高齢者や持病を持ちの方には注意を要する病気です。かかったと思われる場合は医療機関に速やかに受診してください。そのうえで、脱水にならないようになるべく水分をしっかり摂取して、充分に休養していただくようにしてください。

 

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