COPD(肺気腫と慢性気管支炎)
おもにタバコによる影響が密接です。COPDの肺断面図をご覧ください。タバコによって肺の末端にある酸素と二酸化炭素のガス交換する場所である肺胞が破壊されて、拡張していきます。喫煙を長年継続されると、肺機能低下を来して、咳・痰がでやすくなり、息切れが顕著となっていきます。
■ 正常な肺とCOPDの肺
COPDの治療
落ち着かれている安定期と感冒などが契機となって呼吸苦など症状悪化される急性増悪期に分かれます。
しかしまずは禁煙ありきです。安定期COPDの管理をご覧ください。安定期は症状を安定させて、運動能力をあげることが目標です。急性増悪しないような注意として、インフルエンザワクチンを打つなども大切です。
呼吸苦などの症状を緩和するために気管支拡張薬・ステロイド吸入薬を使用したり、呼吸不全をなるべく来さないように呼吸リハビリが推奨されています。必要であれば、在宅酸素療法なども用いていきます。急性増悪期は入院になりますが、酸素吸入・ステロイド内服や点滴・抗生剤投与などがなされます。