気管支炎・肺炎
私が勤務医である時期には一番入院の多い病気です。
痰だけでなく、各種検査から原因菌を推定できればいいのですが、入院されるような重症な方でも、原因菌がなかなか特定できない場合が多いです。
肺炎で入院されるなら、痰に菌が“うじゃうじゃいるだろう”と思われがちですが、2-3割の方しか特定できない印象です。 しかし痰だけでなく、最近は外来で素早く結果のでるキットや遺伝子検査もできるようになり、この分野の技術革新は目覚ましいものがあります。
気管支炎・肺炎の治療
まずはできれば、高齢者の方は肺炎球菌ワクチンが打てればと思います(ワクチン接種の項を作成中です)。
市中肺炎と言われる入院・老健施設入所されていない方、あるいはそうである方に分けて、日本呼吸器学会からそれぞれに治療のガイドラインがでております。原因菌同定は困難であると前項で記載しましたが、このガイドラインを使用して、ある程度原因菌を予想して、全身状態の良い方は外来でも抗生剤内服加療が可能です。