2月は半ばにこのクリニック通信を作成しておりますが、寒くもありますが1月下旬に比べて比較的安定した日が続いております。
私もくしゃみがでだしており、スギ花粉の飛散を感じます。

  1. vol162月6日(土)に、消化器疾患におけるネキシウムの有用性の演題を聞きに行きました。
    逆流性食道炎についてのネキシウムの効果を、市立池田病院消化器内科部長中原 征則先生に自験でのデータなどを取り入れて話していただきました。
  2. 2月18日(火)は最悪な1日でした。わたくし、自転車通勤しております。朝にかなりはでに自転車で転倒してしまい、右額に大きな傷を負ってしましました。体自体は問題ないのですが、診療中に私の額に大きな絆創膏が貼ってありますので、患者様にはわずらわしいかと思います。ご迷惑をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
  3. vol162月19日(水)に、刀根山病院で呼吸器疾患研究会に参加しました。刀根山病院からは肺MAC症、済生会吹田病院からはマイコプラズマ肺炎の特殊な御症例を提示いただきました。また大阪医大の呼吸器内科池田宗一郎先生が、気管支サーモプラスティーのレクチャーをしていただきました。気管支サーモプラスティーというのは、気管支喘息の新たな治療方法です。私も以前英文論文で読んで存在は知っていたのですが、日本でも昨年4月より健康保険で施行可能な状態となっております。簡単に説明すると、気管支鏡を使用して気道平滑筋を減少させて喘息発作を緩和させる方法です。喘息発作をおこされる患者さまに気道の周囲にある平滑筋という筋肉が厚くなっておられる方があり、これを気管支鏡を使用して慎重に加熱して減少させるというものです。
    (詳しくはhttp://www.btforasthma.com/jp/how-it-worksをごらんください。) 
    まだごく限られた施設でしか施行されていませんが、近畿では近畿大学さんがされているとお聞きしましたが、現在刀根山病院でも検討されているようです。
  4. 「3」の追加的な話になります。現在重症の気管支喘息患者様に内服と吸入薬以外の治療としては、ゾレアという唯一の抗体注射薬(抗IgE抗体)があります。しかし近々メポリズマブという抗体注射薬(抗IL-5抗体)が健康保険で使用できるようになるようです。喘息加療も着実に進歩していると実感する次第です。

vol16インフルエンザが流行りだしております。よくお聞きになる質問ですが、2つあります。
一つは加湿器の設定ですが、50-60%が適度な湿度とされています。
またお子さんの病欠していただく日数は、学校保健安全施行規則によりますと、『発症後5日かつ解熱後2日(幼児にあっては3日)の経過』するまで学校に行くことができないとされています。

ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹