このクリニック通信の書いている頃は、新緑がまぶしいとても爽やかな季節になっています。最近、すこし土曜日にお待たせすることがあり、申し訳ありません。できうる限りお待たせしないように心掛けますが、ご理解のほどなにとぞよろしくお願いいたします。

  1. vol215月14日(土)は当ビルの2回目の消防訓練がありました。消化器の使用方法と3階から非常用はしごなどで降りる方法などを再度教わりました。地震などの際にもエレベーター以外の脱出方法は確保すべきで、万が一の場合の対応に備えたいと思います。
  2. vol20同日に吹田市民病院主催の舌下免疫療法の会に出席いたしました。花粉症やアレルギー性鼻炎と気管支喘息(咳喘息)はかなり密接な関係です。これらに効果あるとされる減感作療法の中で、スギ花粉とダニに対する舌下免疫療法の話を、呼吸器内科と耳鼻科の観点から解説されました。スギ花粉は飛散時期が終わり、当院でも早速治療開始されている患者様がおられます。またダニの舌下免疫療法は、海外では喘息でも適応があり、かなり効果があることが知られています。特にアレルギー体質の方で喘息のコントロールが困難な方は、一度ダニなどのアレルゲンを調べられたほうが良いと思います。もしダニが陽性なら有望な治療の一選択であると思います。
  3. 5月18日(水)は院内で、肺気腫治療に使用される吸入薬(2種類の気管支拡張合剤)の説明会がありました。喘息も含めて、各種多様な吸入薬があります。患者様に合うものを本当に慎重に選択すべきであると思います。
  4. vol205月21日(土)は、講演会で高脂血症の2つ話を聞いてまいりました。1題目は済生会千里病院の岡田健一郎先生の高脂血症低下を目指す運動療法についてでした。2題目は、りんくう総合医療センター病院長の山下静也先生が特に家族性高コレステロール血症について話されました。日本ではまだ1%ほどしか診断されていないこと、これらの方は動脈硬化が著しいので早期に発見すべきとのことでした。わたしもLDLコレステロールの値や皮膚・アキレス腱の黄色腫や家族歴などに注意して、早く診断させていただきたいと思いました。

vol206月は豊中での内科に関する講演会が多く予定されています。できうる限り参加してまいりたいと思います。

ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹