新型コロナウィルス肺炎が中国で猛威を奮っておりますが、日本でも流行しそうな勢いで心配な毎日を送っておられるかと思います。今できることは感染予防ですので、外出時にはマスク着用と手洗いの励行であると思います。くれぐれも気をつけてください。
- 2月5日(水)は、千里中央の咳の勉強会に出席いたしました。
通常の診療についての基本方針や治療方法の説明をしてまいりました。薬剤系の方たちが多くおられたのですが、熱心な質問に感心いたしました。 - 2月15日(土)は、神戸市でモストグラフ研究会に出席いたしました。
モストグラフは、気管支喘息やCOPD(肺気腫)のかたに行う検査で診断などに有用とされています。原理としては、呼吸換気のしにくさの目安となる呼吸の抵抗を空気振動の周波数を用いて測定する方法です。
当院ではいまのところ採用しておりません。喘息患者さまでは、当院での呼気NO(一酸化窒素)に反応しない方に対して、この検査が補完するのか?まだ疑問の余地があります。ただしCOPDの診断には役立つことが予想されますが、そもそもCOPD自体の診断にあまり困ることは少ないと考えます。
今回は多施設から25分程度の10演題と東北大学教授の黒沢一先生が、モストグラフのメカニズム的基礎研究から実臨床に向けた話や海外での研究者の方々との交流などを講演されました。モストグラフをとても深く知ることのできる内容でした。
新型コロナウィルス肺炎の影響で、学会・講演会がのきなみ中止されています。次回のクリニック通信が発信できるのに少しお時間がいるかと思われます。何卒よろしくお願い申し上げます。
ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹