今年の2月は相当寒かったと感じました。2月下旬からは新型コロナ感染症も、かなり落ち着いてきていますが、インフルエンザA型が流行し始めています。

  1. 1月中は、環境再生保全機構提供の呼吸器ケア・リハビリテーションスタッフ養成研修の講習をwebで視聴できました。
    5人の講師による6題の講義がラインアップされています。
    中心の講義は、びわこリハビリテーション専門職大学のリハビリテーション学部教授の千住秀明先生による『コンディショニング/運動療法/ADLトレーニング』『基本手技(1)(2)』のタイトルでした。

    個人的に気になった講義が結核予防会複十字病院病理部部長岡輝明先生が講師の、『COPDの病態について』で、顕微鏡下の詳細な肺組織について説明いただきました。
    去年も同じ内容でしたが、膨大な情報量なので、復習できるのは助かります。
    来年も同じ内容であったとしても、ぜひ視聴したいと思います。

    基本手技
    顕微鏡下の詳細な肺組織

  2. 1月31日(火)は、大阪市医師会主催のweb講演会を視聴しました。
    『COVID19とインフルエンザ同時流行の可能性とその対応』のタイトルで、大阪医科大学内科学総合診療科教授の浮村聡先生が講演されました。
    COVID19とインフルエンザとの詳細な内容を報告されました。
    同時流行も危惧される状況ですので、対応について学びました。
    従来株におけるワクチンの実際の効果
  3. 2月16日(木)は、慢性咳嗽のwebでの講演会がありました。
    呼吸器診療で有名な亀井内科呼吸器科医院院長の亀井雅先生が、長引く咳について講演されました。
    いわゆる喉頭アレルギーによる咳についての話があり、日常診療にも有益な内容でした。
    慢性咳嗽の講演会画像
  4. 2月18日(土)は、モストグラフ臨床研究会がweb開催されました。
    静岡県立総合病院呼吸器内科部長白井敏博先生が『気管支喘息・COPDにおけるオシロメトリーの活用法』、福島県立医科大学医学部呼吸器内科教授柴田陽光先生が『COPD診断と治療のためのガイドライン2022におけるFOT検査』のタイトルの講演をそれぞれなされました。
    モストグラフは、気道の抵抗を測定して、診断等に役立てる検査方法です。
    当院ではまだ導入しておりませんが、内容はたいへん興味深かったです。
    モストグラフ臨床研究会の画像
  5. 3月前半もまだまだ寒い日が続くと思われます。体調に気をつけてお過ごし下さい。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹