この暑い夏を考えると11月はかなり過ごしやすくなっています。
この時期にすでに例年には見ない、インフルエンザ(特にA型)の患者さまが、多くはありませんが、持続的におられます。

  1. 11月1日(水)は、webで『難治性の慢性咳嗽診療を再考するー長引く咳にどう対応するか?』のタイトルで、名古屋市立大学医学研究科呼吸器内科教授新美彰男先生が座長の講演を2題視聴しました。一題目は静岡県立総合病院副院長白井敏博先生が、咳のガイドラインに準じた説明をされました。二題目は亀井内科呼吸科医院院長の亀井雅先生が、診療所の側面から詳細な咳の講演をされました。多くの資料を用いて、詳細な講演をされました。亀井先生の講演は、いつも多くの学術的な情報を多彩に使用されて勉強になります。

    難治性慢性咳嗽の治療薬別処方医師割合
    難治性の慢性咳嗽診療を再考するー長引く咳にどう対応するか?

  2. 11月8日(水)は、久しぶりにwebで、抗菌薬の講演会がありました。吹田市民病院呼吸器内科部長の鉄本訓史先生が座長をされて、2題の講演がありました。まずは市立池田病院呼吸器内科部長の大谷安司先生が、抗菌薬の薬剤動態など薬学的な説明をされました。次に臨床研究センター長の橋本章司先生が、臨床例も踏まえて、詳細な抗生剤使用について解説されました。橋本先生は大学院時代にお世話になった方でした。優秀な研究者でしたが、性格も明るく楽しい方と思っていました。

    臨床例
    まず23価肺炎球菌ワクチンの接種率を高めよう
    肺結核の病態と「潜在性結核感染症」

  3. 11月10日(金)は、済生会千里病院呼吸器外科副部長藤原綾子先生とZOOMで面談していただきました。この7月から千里病院に赴任されたそうですが(赴任すぐの3ヶ月ですでに20件の手術症例があるそうです)、呼吸器外科としては新規立上げで、当院へのご挨拶の旨を伺いました。私も前職の千里病院勤務の時にクリニックへご挨拶に行っておりましたが、なかなか病院業務の合間に行くのは大変だと思っていました。今回はこちらから当院までわざわざ来院するのでなく、web経由での面談ができないかとお願いしました。個人レベルでの試みは始めてとのことでしたが、結果しっかり病診連携への相談もできたと思います。病院勤務の医師の負担軽減のためにも、今後は病診連携の催しはなるべく、ZOOM等で対応できたらと思いました。

  4. 11月11日(土)の昼は、年2回の消防訓練がありました。今回は消火器の説明を受けました。夕方はwebで『膠原病の皮膚症状の見方』のタイトルの講演を視聴しました。大阪大学医学部皮膚科教授の藤本学先生が、皮膚科専門以外のものでも理解できるように説明いただきました。ある種の皮膚所見(レイノー症状等)を、学術書には書いていないような行間(例えば問診からも)の見極め方を教えていただきました。

    消火器
    皮膚の色は何に由来するか?

  5. 11月後半は、咳や発熱の患者様が多く来院されました。初診や予約のない患者さまの待ち時間が多くなり、ご迷惑をおかけしました。私もスタッフもできるだけ早く診察にお呼びできるように一層努力してまいります。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹