今回クリニック通信は、8月に南4条内科視察を報告しましたので、
8-9月合併号といたしました。今年の夏は、記録的猛暑となっています。
例年夏は患者さまが少し減少されますが、今年は例年より多い印象です。

  1. 7月30日(土)は、気管支鏡学会の地方会がありました。
    今回は現地参加とZoomによるライブ配信とハイブリッド開催でした。
    診療がありましたので、Zoomによるライブ配信を視聴しました。
    症例報告が多くを占めていましたが、新しい技術の革新が役立っていました。
  2. 9月3日(土)は、webで喘息の基礎研究の講演を視聴しました。
    阪大医学研究科生体防御学教授茂呂和世先生が、講演されました。
    免疫学的な分子生物学の進歩はめざましいので、私にとって以前から
    不明な点がありましたが、今回の講演でよく理解できました。
    喘息の基礎研究
  3. 9月10日(土)は、webで薬剤耐性と風邪診療の関係の講演を視聴しました。
    奈良県の開業医のまえだ耳鼻科クリニック院長前田稔彦先生が、講演されました。
    風邪罹患時の抗生剤使用の注意点を述べられました。
    薬剤耐性と風邪診療の関係
  4. 9月14日(水)は、webで難治性慢性咳嗽の講演を視聴しました。
    近畿大学医学部呼吸器内科教授の松本久子先生が、講演されました。
    慢性咳嗽用の新薬に伴うものでしたが、慢性咳嗽の治療だけでなく、
    機序や疫学も詳細に検討されていました。
    慢性咳嗽の機序や疫学
  5. 9月17日(土)は、2つのweb講演を視聴しました。
    まず、喘息の講演で『呼吸器専門医が押さえておきたいPGAMのポイント』
    のタイトルで、昭和大学医学部呼吸器内科教授の相良博典先生が講演されました。

    話の中で、運動誘発喘息等に使用する薬剤について、
    2022年世界アンチドーピング規定を教えていただきました。
    いわゆるトリプル製剤と言われるものが、すでに認められていました。
    当院でもアスリートの方が、通院いただいています。
    この薬剤によって、運動対応力が上がるかと想像されますので、朗報でした。

    同日済生会千里病院の登録医総会を視聴しました。
    各科の紹介などがありましたが、脳卒中専門医外来があることを
    教えてもらいました。急な対応も可能とのことで、今後疑わしい方はすぐ紹介できるので、頼もしい限りです。

    運動誘発喘息等に使用する薬剤
    脳卒中専門医外来

  6. 10月からはインフルエンザワクチン接種が始まります。関心のお有りの方は、このHP上の“お知らせ“をお読みください。

    ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹