1年は早いものですが、特に今年は5月から開業させていただいたので、本当に“あっ”という間に感じます。今回は今年最終のクリニック通信となります。
- 12月12日(土)は、“プライマリケア医が主役の喘息治療”とのタイトルで神戸中央市民病院の呼吸器内科部長富井啓介先生が講演されました。喘息加療の歴史を基に話していただきましたので、普段の治療の整理になりました。
- 12月19日(土)は、びまん性肺疾患フォーラムがありました。定例の会の中では春の日本呼吸器学会総会とこの会が群を抜いて新しい情報を得られます。呼吸器科界のスーパースター的な講師陣によって進行され、全国から呼吸器内科医が一堂に集まります。
今回は、分類不能の間質性肺炎群についてのテーマでした。すこし専門的になりますが、自分のためにもレビューいたします。
まず福井大学の伊藤春海名誉教授が、肺の微細な構造を話されました。実は肺のミクロな像と機能の解析はあまりよくわかっていませんが、毎回いろんなアプローチで新しい知見を発表されます。
次に近畿中央疾患センターの井上義一先生がこのテーマの概要を説明されました。
3番手に神奈川の小倉高志先生が喫煙による間質性肺炎を話していただきました。
4番手は病理から見た立場の話を長崎大学の福岡順也先生が説明されました。この先生はいつも話がうまく、海老蔵さんにそっくりな先生です。
5番手は亜急性間質性肺炎の話を公立陶生病院の近藤康博先生が話され、6番手はいつもカンファレンスでご指導していただいている上甲先生が画像の話をされました。
再び病理の話のあとに、最後に公立陶生病院の谷口博之先生が膠原病で肺優位におこる疾患の話をされました。
通常ではなかなか情報として得られない最新の情報や珍しい病気の知見を多くえることができました(IPAF AEF 亜急性間質性肺炎 firbrosing OP lung dominant CTD等)。6時間強の長丁場でしたが、毎年本当に充実感を感じる希少な会でした。 - 12月20日(月)に、当院でも電子お薬手帳サービスのハルモが設置されました。院外薬局ですでに導入されていますが、今後他院でもどんな薬をお飲みになっているか?を、薄いカードで把握できます。是非ご利用ください。
本年に、当院をご利用いただいた患者さまにはいろいろご迷惑をおかけしたと思います。
来年はできうるかぎり安心してご利用できる、気持ちいいクリニックに邁進していきたいと思います。
なにとぞよろしくお願いいたします。
ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹