年末年始は当院のお正月休みもありましたが、キャパを超えた患者様がご来院くださいました。これ以上は診察無理だと判断いたしました以後の患者様の受診を、開院以降初めてお断りさせていただきました。寒い中にしかも症状のある方をお断りすることは、断腸の思いで、本当に心苦しい限りです。たいへん申し訳ありませんでした。当院の受診状況は、このHPの『お知らせ』になるべく反映させるつもりです。ご参考にしてください。

  1. 12月13日(水)は、八尾市の北田内科・呼吸器内科院長の北田清吾先生が来院されました。刀根山医療センターの元呼吸器内科部長であった時に、私がよくカンファレンスに出席した時にお世話になっておりました。開業3年ほど経たれて、呼吸器内科のクリニックとしてのオペレーション方法や呼吸器内科の学術情報などの意見交換をしました。有意義な時間を過ごさせていただきました。

  2. 12月15日(金)はwebで間質性肺炎の講演を視聴しました。『間質性肺炎のpatient Journey』のタイトルで、杏林大学医学部呼吸器内科石井晴之先生が講演されました。特に特発性肺線維症の早い発見と治療まで期間を空けないことの重要性を講演されました。講演の中で、日本は他の先進国に比較して、診断及び治療開始までの期間が長いことが示されました。

    ペイシェント・ジャーニー(IPF)

  3. 12月16日(土)は、webで刀根山医療センター様のCOPD診療病診連携会を視聴しました。『Asthma Heatmap から見る喘息治療の現在地』のタイトルで、大阪赤十字病院呼吸器内科医長森田恭平先生が講演されました。地域差による喘息治療の差を説明されました。また後半は刀根山医療センター呼吸器内科部長木田博先生が座長となり、『地域におけるCOPCリスク/喘息治療の現在地を考える』のタイトルで、パネルディスカッションがありました。最後に同センター松木隆典先生が、同センターのCOPD治療の特徴を統計的なデータから説明いただきました。

    抹消血好酸球の概日リズム

  4. 12月28日(木)は当院隣の敬仁会病院で、胃カメラと超音波検査をしていただきました。私は胃カメラの嘔吐反射がきついので、鎮静下に行っていただきました。全く苦痛なく、目覚めれば終わっていました。当院から消化器・腎・循環器的な症状のある方をご紹介するのに、良い病院であると再認識しました。

    診察モニターの画面

  5. 1月1日(月)は、宇治の平等院に行きました。小学生以来でしたが、鳳翔館という平等院の展示館ができていました。CGを使用して、当時の極彩色の様子がわかるものとなっていました。

    平等院

  6. 1月8日(月)まで、京都市美術館で開催されていたMUCA展に行ってきました。現代アートに特化したドイツの美術館MUCAのコレクションを展示されていました。今回はアーバンアートで活躍されている10名の作家の約70点が展示されていました。以前、同美術館でアンディー・ウォホールを見ましたが、個人的にはこちらの方が楽しめました。目玉はバンクシーでしたが、やや商業主義的かなと偏見を持っていました。しかし今回の展示とイスラエルとガザ地区の壁に平和を示唆するペイントを過去にされていることを知って、かなり興味を持ちました。今回の展示でも1番最初にあったのが、バンクシーのブレッド・ホール・バストでした。ただ、個人的なベスト1の展示物は、ヴィルズという作家のディスパーサルシリーズで木製の重厚なドアに、女性の顔を彫刻したものでした。

    バンクシー
    ヴィルズ

  7. ふなこし呼吸器内科 院長 船越俊幹